菊池怒涛の追い上げ!! 雨で波乱の全日本SUGO

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2008全日本ロードレース選手権第4戦 菅生
8月24日(日) 決勝
天候:雨 コース:ウエット
宮城県 スポーツランドSUGO(1周 3.7375km)
観客数:12,500人(土・日)
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【雨の菅生決勝】菊池怒涛の追い上げ!!
辻村、岩田は流れを変えられるか
125でのケンタの走りは
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今日は終日雨模様今朝は小降りだったが、徐々に雨量は増えて本降りとなり、強く降ったり少し弱まったりという走る側としては厄介な天候であった。JSBが始まる頃には、激しく叩き付けるような雨が終止落ちる状態となっていた。

◆◆◆◆GP125(15周)◆◆◆◆
菊池は今朝の練習走行では4番手のタイムを記録し、ドライよりウエットのほうがフィーリングがいいようだ。
10番グリッドから絶妙のスタートを切り、1周で5台をパスして戻ってきた菊池は現在ランキングトップの徳留の背後につけ、序盤は無理せず様子を伺った。5周目にはその差を一気に0.35秒まで縮め、6周目にはトップの山田が転倒したため順位を4位に上げるとともに、徳留との差も0.12秒とした。そして7周目には一気に2台をパスしてトップの渡辺の追撃体制に入った。しかし、その時点で渡辺とは6.3秒の差がついており、残り8周で捉えるのはかなりリスキーで困難な状況であった。だが菊池はあきらめず、その差を埋めるべくペースを上げていった。
渡辺を上回るペースでその差をどんどん削り取っていった菊池だったが、残り周回数8周ではパスするに至らず、1.3秒の僅差で2位に甘んじることとなった。順位としては悔しい結果に終わったが、コースのところどころに川ができ、雨と水しぶきで前方視界が極端に悪い状況の中で予選順位から大幅にジャンプアップしてランキングトップの徳留との5ポイント差を1ポイント差まで削り取った菊池の力走は素晴らしいものだった!
ケンタは今回はプロト2と呼ばれる250cc4ストロークエンジンではなく菊池と同じ2ストローク125ccエンジンのRS125で出場している。
苦手のスタートを成功させ、29番グリッドから1周で23位まで順位を上げ、3周目には馬の背コーナーの進入で今中をパスして権藤を追いかけた。4周目には前方のライダーが脱落したため20位となり、チャンピオンシップポイント獲得まであと5人だ。ところが5周目の裏ストレートでマシントラブルが発生、コース終盤のシケイン手前でマシンを止めた。最終戦への出場資格となるチャンピオンシップポイント獲得は次戦鈴鹿にお預けとなった。

◆◆◆◆ST600(15周)◆◆◆◆
今シーズン耐久も含めて1度も完走を果たしていない岩田にとってできれば避けたいウエットコンディション。今朝の練習走行でのマシンのフィーリングも今ひとつで、表情も曇りがちだ。スタート直後の1コーナー、宮崎のウエアとマシンの一部が接触し、コントロールを失いかけて危うく後続車両と接触転倒しそうになったが何とか難を逃れることができた。このため1周目の順位は13位。2周目に前方の選手の脱落により12位となったが、コース状況はどんどん悪化していった。5周目には雨と他車の水しぶきがひどく、仕方なくペースを落としたところを一気に5台にかわされてしまった!　翌週にはペースをあげて14位まで挽回、10周目にはシケイン進入で野田をパスして13位となりその後は小林を追いかける展開となったがその差は6.3秒。残り5周でどんどんその差を削り取っていった岩田だったが、2.2秒まで詰めたところでレースは終了となった。順位的に到底納得できる結果ではないが、今季初完走、チャンピオンシップポイントを獲得して最終戦の出場権を得たことを、今後の流れを変えるターニングポイントとしたい。

◆◆◆◆JSB1000(25周)◆◆◆◆
雨は大降りとなり、コース状況はかなり悪い。1周目を慎重に走行した辻村は17位からの追い上げとなった。2周目にはトップの中須賀が転倒して16位、7周目に2台の脱落で14位、8周目には手島の転倒で13位、9周目には目前の奥田の転倒で12位、11周目には秋吉の脱落で11位と、コース上に留まっていることが困難な状況の中、辻村は懸命に走行を続けた。あちこちにできたコースを横切る川、前車の水しぶき、激しい雨で直線区間でもマシンが振られてアクセルが開けられず、コーナーではマシンが横を向いてしまう悪状況に、とうとうトップを走行していた山口がアピールし、レースは赤旗中断となった。その時点でレースの成立条件を満たしていたため、そのままレースは終了。16周終了時点の順位がレース結果となり辻村は10位となった。

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全日本選手権第5戦 鈴鹿大会は9月6日・7日、三重県・鈴鹿サーキットで開催されます。


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