ＴＳＲマインド

「温故知新」の観点から蓄積されている過去のブログをご案内いたします。
～保存日2004年11月30日～

ＴＳＲのＯＢ会だった。
関係者にはテクニカルスポーツのＯＢ会と
言った方が正確だろう。
１１月２８日鈴鹿サーキット楼蘭の個室
夜７時から始まった。
最初は１０人ぐらいで予定していたのだが
いつの間にか４０人ほどになっていた。
懐かしい顔ぶれが集うのは嬉しい限りだ。

８３年。私がレースを始めた。
必死だった、全てをレース活動に懸けていた。
しかし直ぐに自らのライダーとしての才能が
普通であって、私より優れた男達が
いることに気がついた。
まずは「佐藤邦彦」である。
私は即座に引退した。
自分が走るより奴を走らせた方が
勝利への効率が良いと考えた。
当時、燦然と輝く星であった「鈴鹿レーシングさん」「モリワキさん」「ヨシムラさん」各社社内チーム、有名ショップチームがひしめいていた。彼らに何とか勝ちたい！四時間耐久で優勝したい！その為にチーム力を養わなければならない。資金を作らねばならない。メカニックも必要だ。トランスポーターもいる。しかし工具さえない。ルールもよく分からない。スポンサーなどと言う言葉さえ知らなかった。メーカーに支援して貰うなどの考えも無かったし接点も全く無い。計画や戦略なども全く無い。ＨＲＣやホンダと取引が始まるのはまだまだ後のことだった。
けれど人は集まったな。何をするのも何時でも男達がむせかえるように集まってきた。
逆に何も無いから、失う物など何も無いから怖い物もなかった。今回の宴会写真にもあるように、良く裸になった。なぜなら裸になるぐらいしか芸は無かった。本当の裸のつきあいだったと思う。鈴鹿の町中みんな裸で走り回った。
レースは勝ち始めた。面白いように勝率を上げていく。ここらからの話は今度にしよう。



写真を載せるのはためらったがＴＳＲのルーツなので隠す訳にはいかない。
宴会で脱がされ歌い踊る私と副社長の浜端である。後ろで抱きついてきているのは６時間耐久レースを二連覇した西村だ。宇川徹と小西義輝とペアを組み優勝した。西村が歩くところ裸の男達が乱立した。

総監督　　　藤井正和

投稿日時：2004/11/30 00:00:00　投稿者：【藤井正和】

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