伝承

「温故知新」の観点から蓄積されている過去のブログをご案内いたします。
～保存日2008年1月14日～

TSR （テクニカルスポーツ）がモトクロスの

ホンダファクトリーチームだった事を

知っている人は少ないだろう。

本田宗一郎さんは 2 サイクルが嫌いだった。

「円筒みたいなエンジンだ！」と言っていた。

4 サイクルマルチシリンダーでグランプリを制したホンダだったが

やがては 2 サイクルに勝てなくなっていった。

そんな中でもオフロードではヤマハ、スズキなどが

圧倒的な強さを誇っていた。



朝霞研究所では密かに 2 サイクルの研究が行われていたらしい。

しかし親方が大嫌いなエンジンなので直接の運営は出来なく

ＴＳＲに回ってきたのではないだろうか。

私も幼かったのでよくわからないところがあるのだが

いつの間にか TSR （テクニカルスポーツ）にモトクロスの車両が増え始めていた。

今までのバイクは低くてタイヤがつるりとしていたが

今度のバイクは背が高くタイヤはごつごつしていたのを

覚えている。



ホンダ最初の 2 サイクルバイクはエルシノアだろう。

スティーブマックインがテレビＣＭをした。

大脱走という映画でバイクに乗り鉄条網を飛び越えて逃げるシーンは有名だった。

そのマックインがエルシノアの宣伝に抜擢され撮影されたんだ。

サインをもらったりした記憶があるが今は当然持っているわけがない（笑い）

そのエルシノアでホンダ 2 サイクルの初優勝を飾ったのが

ＴＳＲ（テクニカルスポーツ）なんだ。

カンナベ（字が思い出せない）で現ＲＳタイチ社長吉村太一さんが優勝した。

今思うと凄い事だったんだなとつくづく思う。



鈴鹿サーキットのモトクロス場は一番最初に

9 番ゲートの横、交通教育安全センターのところにあった。

その後は S 字の上に変わり

雨が降るとセニア（国際クラスのトップ）の連中しか上れないような

アップダウンのあるコースだった。

最後が今のクアガーデン駐車場辺りだ。

今もキャンプ場のところにモトクロス場コントロールタワーが

管理室として使われている。

このコースではエンデュローレースに仲間と出場した楽しい思い出がある。

モトクロスの世界選手権が開催され全日本選手権も物凄い盛り上がりを見せていた。

しかし今は跡形もない。



新たに鈴鹿も変わろうとしている。

ＴＳＲも同じ

常に変わり続けていく。

親父がオートレーサーからロードレーサーになり

関東から鈴鹿へ

ロードレースから四輪のレースへ転向

再度二輪へ、モトクロスの道

チーム運営から主催者



だから、我々も負けてはいられない！

４耐制覇を目指し、地方選手権で戦い

６耐、７耐、そして世界ＧＰへ

ベルギーからイギリス

鈴鹿から茂木へ

８耐を制して

再度世界へ挑戦だ。




そして後人達へ我々の理念を伝承する為に

ＴＳＲスクールを確立する。



写真は今日のスクールの模様

九州から小島一浩、地元の榎本雅也がフルコース初走行を無事に終えた。



おまけ。親父が創ったＡＣ７　
時代が早かったようだ。少し時の流れが変わったならば私は四輪界のプリンスだったかも？
写真のメカニックがワールド筑波（テクニカルスポーツ関東）の親父だとわかる人は凄い！おまけにドライバーが生沢徹さんだとわかると完璧だ。
投稿日時：2008/01/14 23:09:45　投稿者：【藤井正和】


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